気になる関節の緩みを簡単チェック!
2020年08月19日
皆さま、こんにちは!
今まで鳴尾ぴっとのブログ内では、
身体の“柔らかさ(柔軟性)”について
沢山ご紹介してきました!
身体柔軟性は高く保たれていると、
- 動作の質が上がる
- お身体の症状が改善する
- 体の痛みが出にくい
などのメリットがあります。
なので、日常生活でもスポーツでも
「身体柔軟性は大事なんだ!」
ということは解って頂けているかと思います。
では、この身体柔軟性と似ている言葉で
「関節弛緩性(しかんせい)」
という言葉があります。
この言葉はご存知でしょうか?
ブログには登場したことはありませんが、
関節の“ある状態”を表す言葉です。
そして、スポーツ中の怪我の発生にも
関わってくる要素になります。
そこで、今回は
【関節弛緩性】をテーマにして、
詳しくご紹介致します!
目次
前編目次
関節弛緩性とは…?
♦身体柔軟性と関節弛緩性の違い
♦関節弛緩性の要因
♦関節弛緩性があると〇〇!?
関節弛緩性の簡単セルフチェック
♦セルフチェックの方法
♦評価の仕方
後編目次 *8月22日(土)更新
関節弛緩性がある方は要注意!
スポーツ中に起こる怪我
♦肩関節前方脱臼
♦膝前十字靭帯損傷
♦足関節捻挫
関節弛緩性への対策
♦筋力アップ
♦テーピングやサポーターでの固定
♦正しいフォームのチェック
関節弛緩性とは…?
関節弛緩性とは、
冒頭でも述べましたが、
関節の状態を表す言葉です。
ここでは、
- 身体柔軟性との違い
- 関節弛緩性が持つ性質
について見ていきましょう!
関節柔軟性と関節弛緩性の違い
身体柔軟性
身体柔軟性とは、
“関節可動域とその範囲内での
筋肉や腱の伸び易さ”
を意味しています。
関節可動域
怪我などの異常がない場合、
関節が生理的に運動できる範囲(角度)
関節弛緩性
関節弛緩性とは、
“一定の関節可動域から
逸脱した関節運動がある状態”
を意味しています。
双方に使われている漢字を見ると
イメージしやすいかと思います!
■身体柔軟性の柔と軟
→どちらも「やわらかい」を表す漢字
■関節弛緩性の弛と緩
→「たゆむ」、「ゆるむ」を表す漢字
関節弛緩性の要因
関節に弛緩性が存在している場合、
次のような原因が考えられます。
先天的原因(骨格の構造など)
画像の様に元々の骨格や筋肉が原因になることもあります。
各スポーツが持つ特性
スポーツにおける独特の姿勢や使い方が原因で影響するパターンです。
怪我による関節支持機構の機能低下
怪我によって構造が傷つき影響を受けるというパターンです。
ちなみに、
一般に男性に比べ女性の方が
関節弛緩性を有していることが多いです。
関節弛緩性があると〇〇!?
問題は、
関節弛緩性があると身体にどんな影響か及ぶか?
ということですよね。
関節弛緩性とスポーツ中の怪我との関係は
これまで沢山の研究がなされてきました。
その結果、
関節弛緩性があると、
スポーツ中の怪我のリスクを高める
可能性があるようです。
一見、関節の動く範囲が大きくなるので、
スポーツには適しているように思えます。
しかし、
関節弛緩性があるということは、
生理的な関節可動域よりも
大きな関節運動が行われるということです。
そうすると、
- 関節に思わぬ力(負荷)が掛かってしまう
- 関節運動の制御が甘くなる
- 不安定な関節を庇った動作になる
などのことが起こり、
最終的に怪我の発生を助長してしまうと
考えられます。
現在でも未知数な事が多く
関節弛緩性とスポーツ中の怪我との関係は
研究が続いております。
関節弛緩性の簡単セルフチェック
関節弛緩性について見てきましたが、
ご自身の関節弛緩性がどの程度なのか、
気になりませんか?
関節弛緩性の簡単なセルフチェック法を
ご紹介致しますので、
是非試してみてください!
セルフチェックの方法
①手関節
親指を前腕方向(手首に向けて)曲げてみましょう。
②肘関節
肘を伸ばした時の角度で確認してみましょう。
③肩関節
背中側で指を繋げるかチェックしてみましょう。
④膝関節
立った状態で膝の角度を見てみましょう。
⑤足関節
立った姿勢から画像の様にしゃがむことはできますか?
⑥脊柱
立った状態から体を前に倒してみましょう。
⑦股関節
立った姿勢で足の指先が外に向く様に立ってみましょう。
評価の仕方
上の7項目について、
それぞれ当てはまった場合に
1点ずつ加算していきます。
左右がある項目(①〜⑤)に関しては、
片方のみで0.5点、両方で1点となります。
7点満点のうち、4点以上有すると
関節弛緩性があると判断されます。
注意:
元々のお身体の特徴や、
今まで経験されたスポーツの影響で、
得点が高くなることがあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、
関節の緩さを表す【関節弛緩性】について
その性質やセルフチェック方法を
ご紹介致しました!
後編では、
- 関節弛緩性があると起こりやすいスポーツ中の怪我
- 関節弛緩性への対策
の記事になります。
特に今回のセルフチェックで
点数が4以上だった方、
是非後編もご覧ください!
8月22日(土)の更新です。
スポーツ中の動作で痛みがある方、
その他、お身体の不調でお困りの方は
一度プロにご相談することをお勧め致します。
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