野球選手は要注意!肩の痛みの正体とは?
2020年08月13日
皆さま、こんにちは!
月曜日から甲子園球場で
高校野球の交流試合が始まりました!
今年は球場での観戦はできませんが、
テレビ中継を楽しみにしている方も、
多いのではないでしょうか?
今回は、“野球”にちなんで、
野球選手が気を付けたい肩の痛み、
【野球肩】がテーマです。
年齢・性別に関わらず、
全ての野球選手にとって、
肩は特に重要な部位ですが、
試合や練習で沢山使うからこそ、
肩の筋肉や腱部分へ
小さな傷や疲労が蓄積しやすく、
痛みも発生しやすくなります。
肩に痛みがあるまま野球をしても、
思い切りボールが投げられなかったり、
痛みがもっと酷くなってしまったりと
悪循環です。
肩が痛くなる前に
- 肩に痛みが発生してしまう原因
- 予防のためのセルフケア
を前編、後編に渡りご紹介致します。
是非、参考にしてみてください!
目次
前編目次
はじめに
♦ボールを投げるときの肩の動き
野球肩(投球肩障害)とは…?
♦野球肩の原因は〇〇
♦野球肩の種類と症状
後編目次 *8月15日(土)更新
野球肩の予防に必要なこと
♦ケアと休息
♦体幹と下肢の役割
♦肩の柔軟性
野球肩予防のセルフケア
♦投球前のセルフケア
♦投球後のセルフケア
はじめに
ボールを投げるときの肩の動き
まず、野球のボールを投げるときに
肩や上腕がどんな動きをしているのか、
簡単にご説明致します。
野球のピッチャーをイメージして頂くと、
下のイラストのように身体を動かしながら、
ボールを投げていますよね。
この内の肩が大きく動く、
赤い丸で囲っている瞬間では、
肩関節ではこんなことが起こっています!
肩関節は身体の中でも不安定な関節です。
肩周りには関節を支えるために
多くの筋肉が集まっています。
投球時には関節の動きに合わせて、
周りの筋肉や組織も動いていきます。
野球肩とは…?
今回のテーマ【野球肩】は、
沢山ボールを投げたり、
投球フォームに問題があったりすることで、
上腕骨と肩甲骨から成る肩関節に
過剰に負担がかかり、
投球時に
- 肩の違和感
- 肩の痛み
といった症状がある状態の総称です。
特に先ほど出てきたイラストのように、
肩が大きく動くときに、
筋肉や周りの組織が
大きな力で引き延ばされたり、
関節の隙間に挟み込まれたりして、
野球肩の症状が現れてきます。
野球肩の原因は〇〇
野球肩は、多くの場合が
肩に小さな傷や疲労が
“蓄積”することで発症します。
野球肩の主な原因となるのが、こちらです!
ボールの投げ過ぎ(投球過多)
日本臨床スポーツ医学会では、
小学生から高校生までの
一日と一週間の投球数の目安となる
ガイドラインを発表しております。
また、プロのピッチャーでも
1試合100程度投げたら、
3日から6日程度は試合に出ずに、
肩を休めています。
“基準”ではありますが、
この数字を大きく超えてしまうと、
肩への負担がより大きくなってしまいます。
体幹・下肢を上手く使えていない
一番最初のイラストを見て頂くと、
ボールを投げるときは、
大きく足を踏み出して、
身体を捻っていますよね。
最終的にボールに力を伝えるためには、
この一連の運動連鎖が重要なのですが、
体幹・下肢が上手く使えていないと、
肩“だけ”に頼った投球フォームになるので
必要以上に肩に負担がかかり、
野球肩の原因となります。
肩の柔軟性不足
野球のしなやかな投球動作には、
全身の柔軟性が必要ですが、
特に肩の柔軟性が不足すると、
関節の動きが小さく、狭くなったり
無理やり動かそうとしたりする事で
肩への負担が大きくなり、
筋肉や周りの組織が傷つきやすくなります。
野球肩の種類と症状
様々な原因から生じる
投球時の肩の違和感や痛みを総称して
野球肩と言いますが、
その中にはどんなものがあるのか、
症状と併せていくつかご紹介致します!
インピンジメント症候群
《症状》
ボールを投げようと肩を上げていくと
引っかかったような感覚や痛みがある。
棘上筋腱・棘下筋腱の炎症、断裂
《症状》
肩を上げ下げする時に痛む。
痛い方の肩を下にして寝られない。
上腕骨骨端線離開
成長期の野球選手に起こるので、
リトルリーガーズショルダーと呼ばれます。
成長期は、
骨よりも弱い成長軟骨という部分があったり
骨と筋肉の成長速度に差があったりして、
投球による肩や身体への負担が
より大きくなります。
《症状》
投球時だけでなく、
日常生活でも肩の前方に痛みが生じる。
肩が動かしにくい、だるいような感覚。
まとめ
いかがでしたか?
今回は野球選手の肩に起こりやすい、
【野球肩】の
原因や症状をご紹介致しました。
普段の練習状況や、
「肩に痛みがないかな?」
「全身を上手に使えているかな?」
などお身体の状態を振り返る
きっかけになると嬉しいです!
また野球肩では、
骨盤のゆがみが問題となる場合もあります。
体のバランスが悪い状態で野球を続けると
肩の負担がかかり過ぎてしまいます。
スポーツ中の痛みがある方、
その他、お身体の不調でお困りの方は
一度プロにご相談することをお勧め致します。
後編では、
- 野球肩の予防に必要なこと
- 練習前後に行えるセルフケア
をご紹介致しますので、
是非続けてご覧ください!
8月15日(土)の更新です!
お知らせ
鳴尾ぴっと骨盤整体院では、
本日8月12日(水)より
お盆のお休みを頂いております。
ご迷惑をおかけいたしますが、
宜しくお願い致します。
なお、8月17日(月)は第3月曜日ですが、
通常の診療時間で診療致します。
午前診療⇒9:30~12:30
午後診療⇒15:00~20:00
毎日暑い日が続いておりますので、
熱中症には十分注意してお過ごしください!
鳴尾ぴっと骨盤整体院
0798-56-8036