妊娠中の性行為について|妊産婦ケアのプロが解説します
2024年08月21日
こんにちは、西宮市で産後ママの5%を診療している鳴尾ぴっと骨盤整体院です。
今回は妊娠中の性行為についてお話しします。
これはネットでも多くの方が調べている一方で、他人に聞きにくい問題でもあります。
しかし、大切な問題ですので、しっかりとお答えしていきたいと思います。
- 妊娠中にどのようなことに気をつけるべきか
- どのタイミングまで性行為が可能なのか
- もし不適切なタイミングで行ってしまった場合はどうすればよいのか
などを詳しく見ていきましょう。
目次といては
- 気をつけるべきポイント
- 性行為のリスク
- もし行ってしまった場合は?
- 身体に負担をかけない体位
- 妊娠しているかのチェックポイント
といった内容を解説させて頂きます。
妊娠中の性行為について
気をつけるべきポイント
基本的には妊娠中の性行為は避けた方が良いでしょう。
赤ちゃんへの影響はほとんどありませんが、流産や早産のリスクがあるのも事実です。
妊娠中は赤ちゃんとお母さんを第一優先に考えることが重要です。
パートナーには、妊娠中の身体の変化や性行為によるリスクを理解してもらいましょう。
性行為のリスク
1. 性感染症のリスク
妊娠中は免疫力が低下しており、感染症にかかりやすくなります。
感染症の中には、赤ちゃんに奇形や障害を引き起こすリスクがあるものもあります。
性行為を避けることで、これらのリスクを大幅に減らすことができます。
2. 精液が及ぼす危険性
精液にはさまざまな細菌が含まれており、子宮を収縮させる作用などがあります。
これにより、妊娠中のリスクが高まる可能性があります。
3. どうしても行う場合
性行為をどうしても行う場合は、胎盤が不安定な妊娠初期や妊娠末期は避けるべきです。
また、以下の点を守りましょう:
- コンドームの使用(感染症予防)
- 激しい行為は避ける(子宮収縮のリスクを減らす)
- お腹に負担をかけないようにする
- お腹が張ってきたら中止する(母体の健康を最優先に)
- 気持ちが乗らないときは無理にしない
- 身体を清潔に保つ(感染症予防)
- 乳首への刺激を避ける(子宮収縮のリスクを減らす)
これら7つのポイントを守ることが重要です。
4. 絶対に避けるべき状況
以下の場合は性行為を避けてください
- 医師から安静指示が出ている
- お腹の張りが強い
- 不正出血がある
- コンドームがない
医師からの指示がある場合は、それを遵守することが大切です。
もし行ってしまった場合は?
性行為によって最も注意すべきは子宮の収縮です。
お腹が張るなど、身体に異変がある場合は
すぐにかかりつけの婦人科に相談しましょう。
身体に負担をかけない体位
どうしても性行為を行う場合、身体に負担をかけないことが重要です。
妊娠中は仰向けやうつ伏せの体位が身体に負担をかけやすいため、避けるべきです。
おすすめの体位は以下の3つです:
- 横向き
- 後ろから
- 座った状態で後ろから
どの体位も、お腹に負担をかけずに行うことができますので、参考にしてみてください。
妊娠しているかチェックしてみましょう
もしかしたら妊娠しているかもしれない?
そんなときは、以下の初期症状をチェックしてみてください。
倦怠感や熱っぽさ
これが最も一般的な症状で、風邪と間違えやすいこともあります。
ホルモンの影響で現れることが多いです。
おりものの変化
ホルモンバランスの影響で、おりものの量や色、においが変化することがあります。
たとえば、エストロゲンの影響でおりものの量が増え、乳白色や黄色に変わり
酸っぱいにおいがすることがあります。
細菌性膣炎の可能性もあるため、不安な場合は産婦人科に相談してください。
まとめ
妊娠中の性行為についての重要な情報をお伝えしました。
まずは妊娠の可能性を見極め、初期や末期、また医師から止められている場合は
性行為を控えることが大切です。
性行為を行う場合は、リスクを理解した上で、適切に行ってくださいね。